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小学生の習い事は何個まで?掛け持ちの適正数と限界サインの見極め方

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「習い事を増やしすぎているかも」と感じたとき、子どもに限界サインが出ていないかどうかを確認することが最初のステップです。

小学生の習い事に絶対的な正解の数はありませんが、目安として低学年は1〜2個、高学年は2〜3個が現実的な上限です。

習い事教室を複数拠点で運営してきた経験から言うと、数よりも大切なのは「子どもの状態を親が見逃さないこと」です。

この記事では、適正数の考え方・学年別の目安・掛け持ちの組み合わせ方・そして「これ以上増やしてはいけない」サインの見極め方を解説します。

「うちの子、習い事が多すぎるのでは」と感じている方に、判断基準をお渡しします。

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学童保育・習い事教室・塾を東京都内を中心に複数拠点運営してきました。

10年以上、保護者からの相談を受け続けてきた現場経験をもとに、 「運営者にしか見えない視点」で情報を発信しています。

本サイトは、完全に個人としての情報発信となります。

目次

小学生の習い事、平均は何個?最新データで確認

まず現状を数字で把握しておきましょう。

ベネッセコーポレーションが2024年2月に行った「小学生の習い事調査2024」(対象:小学1〜6年生の子どもと保護者3,096組)によると、習い事をしている小学生の平均個数は約2個という結果が出ています。またニフティキッズの2025年調査では、小学生で習い事をしている割合は84.2%にのぼり、最も多い回答は「1つ」でしたが、10%以上の子どもが「5つ以上」と回答している実態もあります。

つまり「1〜2個が多数派、でも5個以上の子も一定数いる」という分布になっています。平均だけを見て安心するのではなく、自分の子どもに合った数を見極めることが重要です。

また、習い事の数は学年が上がるにつれて増えていく傾向があります。

幼稚園・保育園時代は1つだった家庭が、小学校に入ってから「英語もやらせたい」「プログラミングも気になる」と少しずつ増やしていくパターンが最も多く見られます。気づいたら週4〜5日が習い事で埋まっていた、というのはよくある話です。

個数おおよその割合備考
1個約40%最多数派。集中して取り組める
2個約30%平均的な掛け持ち
3個約15%多めだが両立できる家庭も
4個以上約15%子どもの体力・親の送迎負担が大きい

習い事の適正数はどう決まる?学年別の目安

適正数は「学年」「子どもの体力」「宿題の量」「移動時間」の4つで決まります。

この4つのバランスがとれているかどうかを確認することが、習い事の数を判断するうえで最も大切な視点です。

小学校低学年(1〜3年生)の場合

1〜2個が現実的な目安です。

入学直後の小1は、学校生活そのものに慣れることで体力・精神力の大半が使われます。

毎朝決まった時間に起きて、授業を受けて、給食を食べて、帰宅する。それだけで十分なエネルギーを使っています。保護者から受ける相談の中で「入学後に習い事を増やしたら、子どもが疲れて宿題ができなくなった」というパターンが最も多いのがこの時期です。

小2・小3になると少し余裕が出てきますが、それでも週に2日以上の習い事を入れる場合は、帰宅後の様子を注意深く観察することをすすめます。

特に習い事から帰ったあとに機嫌が悪くなる・ご飯を食べない・すぐ眠るといった状態が続く場合は、スケジュールが詰まりすぎているサインです。

低学年のうちは「週に必ず1日は何もない日」を作ることをすすめます。友達と自由に遊ぶ時間は、習い事と同等かそれ以上に子どもの成長に影響します。

「何もない日はどうするの?共働きなのですが…」という方には、学童クラブの利用をおすすめします。

小学校高学年(4〜6年生)の場合

2〜3個が目安ですが、宿題の量と本人の意欲次第で調整が必要です。

高学年になると宿題・テスト勉強の量が急増します。

特に小4以降は宿題が毎日1〜2時間かかる学校も珍しくなく、習い事の日は宿題が後回しになり睡眠時間が削られるという悪循環に陥るケースを現場で何度も見てきました。「習い事に行く→帰宅が遅い→宿題が終わらない→睡眠不足→翌日集中できない」という連鎖が続くようであれば、習い事の数か頻度を見直す必要があります。

また、高学年になると子ども自身が「友達と放課後に遊びたい」という気持ちも強くなります。習い事で放課後が全部埋まっていると、友達との自由な関係構築の機会が減ることも意識しておきたい点です。

中学受験を検討しているなら、小4の後半から習い事の数を絞り始めることが現実的です。

学年目安の個数注意点
小1〜21個学校生活への慣れを最優先。週1日以上は何もない日を確保する
小3〜41〜2個宿題量の増加に注意。睡眠9時間を確保できるかを基準にする
小5〜62〜3個受験・部活との両立を考慮。中受検討なら小4後半から整理を始める

「習い事をやめたい」と子どもが言ってきた際の対応方法は下記記事で解説しています。

掛け持ちのメリット・デメリットは?

メリット

学校以外の友達・居場所ができる

学校以外の居場所があることは、学校で何かつらいことがあったときの心の逃げ場になります。

習い事で出会った友達との関係が、子どもを支える大きな力になるケースを現場でも多く見てきました。

特に「学校のクラスに気の合う友達がいない」という子が、習い事の場でイキイキしている、という話は珍しくありません。

得意・不得意が早く見つかる

複数の習い事を経験することで「自分は何が好きで何が向いているか」という自己理解が深まります。

1つだけ続けるよりも、選択肢を広く持った時期があることは長期的にプラスになります。

「水泳は向いていなかったけどサッカーは続けられた」という経験自体が、子どもの自己理解を育てます。

異なる能力が相互に高め合う

運動系と学習系を組み合わせると、体を動かした後の方が集中力が上がる効果が出ることがあります。

水泳とそろばんの組み合わせは、昔から「脳の活性化」という面で効果があると言われています。

習い事の種類が違うことで、子どもが異なる思考パターンを使う機会が生まれます。

デメリット

費用がかさむ

習い事1つあたり月5,000〜15,000円が一般的な相場です。

3個持てば月に2〜4万円、年間24〜48万円になります。さらに道具・衣装・発表会・合宿などの費用が加わると、年間の総額は想定より大幅に増えることがあります。入会前に月額以外の年間費用も確認しておくことをすすめます。

送迎負担が親にのしかかる

習い事の数が増えると、送迎のための時間が週に数時間〜十数時間になることがあります。共働き家庭ではこの負担が家庭のストレスの大きな原因になりやすいです。子どもの習い事を増やす前に「送迎を誰がどうやって回すか」を親同士で具体的に話し合っておくことが重要です。

自由な時間がなくなる

予定が詰まりすぎると、子どもが「自分でやりたいことを考える時間」を失います。創造性・自主性の育ちに影響が出ることがあります。「何もしない時間」「暇な時間」は、子どもが自分の頭で考える力を育てる貴重な時間です。スケジュールを埋めることが子どものためになるとは限りません。

習い事の組み合わせ方、何を基準にすればいい?

掛け持ちをする場合、組み合わせには3つの視点があります。どれか1つだけで判断するのではなく、3つを合わせて考えることで、子どもにとってバランスのよいスケジュールが組めます。

運動系と学習系のバランス

体を使う習い事(水泳・体操・サッカー等)と、頭を使う習い事(英会話・プログラミング・そろばん等)を組み合わせるのが最もバランスが良い方法です。勉強系だけで固めると子どものストレスが溜まりやすく、運動系だけでは学習習慣がつきにくくなります。両方を組み合わせることで、心身のバランスが取りやすくなります。

曜日・時間帯のバランス

週5日のうち、習い事がない日を2日以上確保できるかどうかが重要な目安です。月〜金の間に毎日何らかの習い事が入っている状態は、どの学年でも負担が大きすぎます。また、習い事が終わる時間と夕食・就寝のタイミングも確認しておきましょう。帰宅が19時を過ぎると、夕食・宿題・入浴・就寝がすべて後ろ倒しになります。

子ども本人の「やりたい」かどうか

複数させるなら、最低1つは子どもが自分で選んだものを入れることをすすめます。親が決めた習い事と子どもがやりたい習い事が混在している場合、後者に比重を置く方が長続きします。「子どものため」と思って始めた習い事でも、子どもにやる気がなければ効果はほぼ出ません。体験教室に一緒に行き、子ども本人がどんな反応をするかを見てから決めることが、後悔しない選択につながります。

子どもに限界サインが出ていないか?7つのチェックポイント

数が適正かどうかは最終的に「子どもの状態」で判断します。以下の7項目を定期的に確認することをすすめます。特に学年が上がるタイミングや、習い事を1つ追加した直後は意識して見てください。

①習い事の日の朝に「行きたくない」が増えた

週に1〜2回程度は一時的な気分でも言いますが、ほぼ毎回「行きたくない」という場合は限界サインの可能性が高いです。このサインが出たとき、多くの親は「行ったら楽しめるから大丈夫」と判断して連れて行きます。短期的にはそれが正解のこともありますが、毎回同じパターンが続くようであれば、習い事の内容・環境・数のどれかに問題がある可能性があります。

②帰宅後の表情が暗く、無口になっている

習い事から帰ってきたとき、楽しそうな話が全く出てこなくなった。疲れて話す気力もないという状態です。本来、子どもは楽しかったことをすぐ話したがります。「何も言わない」「聞いても『別に』と返ってくる」という状態が続くようになったら、要観察です。

③就寝時間が21時を過ぎるようになった

小学生の理想的な睡眠時間は9〜11時間とされています。22時就寝の場合、翌朝6〜7時起床では睡眠が8時間を切ります。これが週の半分以上続くと、慢性的な睡眠不足が蓄積されていきます。授業中に眠い・集中できないという状態につながります。

④宿題が途中で終わらない日が週3日以上続く

体力が尽きている証拠です。宿題ができないのは「やる気がない」ではなく「疲れていてできない」ケースが多い。この状態が続くようになったら、スケジュールを見直すタイミングです。

⑤食欲が落ちた、食事中に眠そうにしている

身体的な疲弊が食欲や覚醒に影響している状態です。特に成長期の子どもには深刻なサインです。「最近あまり食べないな」と感じたら、睡眠時間・習い事の頻度・学校のストレスの3つを同時に確認することをすすめます。

⑥「暇」と言わなくなった

一見良さそうに見えますが、「暇」という感覚は子どもにとって創造性の源です。毎日何かで埋まっていて「暇な時間がない」状態は、子どもが自分の頭で考える機会を奪っています。「何して遊ぼうか」「これやってみたい」という発想は、余白がある時間から生まれます。

⑦学校で友達と遊ぶ約束ができなくなった

放課後の習い事が多すぎて、同学年の友達と自由に遊ぶ機会がほぼゼロになっている場合、友達関係の構築に影響が出ることがあります。「放課後に誰かと遊んだ」という経験は、小学校時代の人間関係の土台を作ります。習い事で全部埋まっていると、この経験が積めなくなります。

7つのうち3つ以上当てはまる場合は、習い事の数または頻度を見直すことを真剣に検討してください。

習い事を増やしてはいけないタイミングはいつ?

「空きが出たから」「友達が始めるから」という理由で習い事を増やそうとする前に、以下のタイミングに当てはまっていないか確認してください。当てはまる場合は、半年ほど待ってから検討することをすすめます。

  • 小学校入学直後(4〜9月):新しい環境・人間関係・学校のルールに慣れるだけで、子どもの適応力の大半が使われます。この時期に習い事を増やすと、学校と習い事どちらも中途半端になるリスクがあります。
  • 学年が切り替わる直後(4〜5月):担任・クラス・席が変わり、人間関係を再構築する時期です。精神的な疲れが表に出にくい時期でもあるため、子どもの様子を注意深く見てからにしましょう。
  • 宿題の量が急増したとき:特に小3・小4・小5への進級直後は宿題の難易度・量が跳ね上がることが多い。新しい習い事を増やすのは、新しい宿題量に慣れてからにすることをすすめます。
  • 体調が不安定な時期:睡眠・食事・体調のいずれかが崩れているとき。そもそも今の習い事が多い可能性があります。増やすより先に現状を整えることが先決です。

費用の目安と家計への影響

習い事の数を決めるうえで、費用は無視できない要素です。子どもが楽しんでいても、家計への負担が大きすぎると親のストレスになり、結果的に子どもにも伝わります。

キッズラインの調査(2021年)では、小学生の習い事費用は男女ともに「月3万円未満」が全体の約6割を占めています。ただし、都市部や習い事の種類によってはこれを大きく上回るケースもあります。

習い事の種類月額の目安年間換算
スイミング5,000〜8,000円6〜10万円
英会話教室8,000〜15,000円10〜18万円
ピアノ5,000〜12,000円6〜15万円
サッカー5,000〜10,000円6〜12万円
プログラミング8,000〜15,000円10〜18万円
学習塾(個別)15,000〜30,000円18〜36万円

目安として、習い事の合計月額は「世帯月収の5〜8%以内」に収めることが家計管理の観点から現実的です。世帯月収50万円なら2.5〜4万円が目安です。

また、月額以外にかかる費用(入会金・教材費・発表会費・合宿費など)は意外と大きくなります。「年間で合計いくらかかりますか?」と入会前に確認しておくことをすすめます。

費用の観点からも「1〜2個に絞ってしっかり通わせる」という選択が、長期的には子どもへの投資効率が高くなることが多いです。きょうだいで通わせる場合は、きょうだい割引の有無も確認しておきましょう。

よくある質問

3個掛け持ちしているが、子どもは楽しそうです。やめさせる必要がありますか?

楽しんでいる・限界サインが出ていない・学校生活に支障がない、この3条件が揃っているなら現状維持で問題ありません。ただし、定期的に「最近しんどくない?」と聞く機会を作り続けることをすすめます。子どもは親に心配をかけたくなくて、疲れを隠すことがあります。3ヶ月に1回程度、改めて確認する習慣をつけておくと安心です。

習い事を減らしたいが、子どもが「全部続けたい」と言っています。

一緒にスケジュールを紙に書き出して話し合うことが有効です。「全部続けたい」という言葉の裏に「どれかをやめることへの不安」がある場合が多く、「1つ休会にして、3ヶ月後に考えよう」という提案は受け入れられやすい落としどころです。子どもに「どれが一番好き?」「なくなったら一番さみしいのはどれ?」と聞くと、本人の優先順位が自然と見えてきます。

学校の部活が始まったら習い事は整理すべき?

中学入学後は部活の時間・体力的な負担が大幅に増えます。小学校高学年のうちに「中学でも続けたい習い事を1〜2個に絞る」という整理をしておくと、入学後に慌てずに済みます。小6の秋〜冬が整理を始める現実的なタイミングです。子ども本人が「中学でも続けたいか」を基準にして、一緒に選んでいくことをすすめます。

習い事をしていない子は不利になりますか?

習い事の数と子どもの能力・学力に直接の相関があるとは言えません。「何をどう学んだか」「どれだけ主体的に取り組んだか」の方が重要です。習い事ゼロでも自由な時間の使い方が豊かな子どもは、多くの習い事をこなしているだけの子どもより自主性・創造性が育つケースも多いです。

送迎が大変で習い事を増やせません。何か解決策はありますか?

オンライン習い事への切り替えが最も現実的な解決策です。英会話・プログラミング・作文などは自宅でできるため送迎ゼロになります。また、学校からの距離が近い教室を選ぶ・同じ方向の保護者同士で送迎をシェアする、といった工夫も現場でよく聞きます。低学年でも自力で通える距離・路線であれば、一人通いの練習を始めるのもひとつの方法です。

まとめ

小学生の習い事の適正数は、低学年で1〜2個、高学年で2〜3個が現実的な目安です。

ただし数よりも大切なのは、子どもに限界サインが出ていないかを定期的に確認することです。就寝時間・食欲・帰宅後の表情・宿題の状況など、日常の小さな変化を見逃さないことが、習い事の数を判断するうえで一番の材料になります。

掛け持ちのメリットは多様な友達・多角的な能力の発達。デメリットは費用・送迎負担・自由時間の喪失です。この天秤を子どもの状態を見ながら調整し続けることが、習い事選びで後悔しないための方法です。

「今のペース、しんどくない?」と子どもに聞いてみてください。その答えが、数の正解を教えてくれます。

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