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宿題を見てくれる学童はある?公立・民間別の学習サポート実態レポート

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子どもが帰宅して「宿題やったの?」と聞くことや、「早く宿題やりなさい!」と言うことは、保護者にも、子どもにもストレスが生じます。

「学童できちんとやってきてほしい」と思うのも当然です。

「学童で宿題を見てくれますか?」という質問に「はい」と答える施設は多いですが、その「見てくれる」の中身は施設によってまったく違います。

「ただ見守るだけ」の施設もあれば、「わからない問題を個別に教えてくれる」施設もある。

この違いを入会前に把握していないと、「宿題が終わって帰ってくると思っていたのに毎日残っている」という状態になります。

この記事では、学童保育を複数拠点で運営してきた経験をもとに、公立・民間それぞれの宿題サポートの実態と、施設の宿題対応の質を見学で見抜く具体的な確認方法をお伝えします。

運営者情報

学童保育・習い事教室・塾を東京都内を中心に複数拠点運営してきました。

10年以上、保護者からの相談を受け続けてきた現場経験をもとに、 「運営者にしか見えない視点」で情報を発信しています。

本サイトは、完全に個人としての情報発信となります。

目次

公立学童の宿題サポート、実態はどうなっているのか

宿題の指導は原則していない

結論から言うと、公立学童(放課後児童クラブ)での宿題サポートは「見守り」が基本であり、わからない問題を教えてもらえる体制は整っていない施設がほとんどです。

これは運営者の意識の問題ではなく、国が定めた制度的な位置づけによるものです。

厚生労働省が定めた「放課後児童クラブガイドライン」では、学習への関与について以下のように定めています。

③子どもが宿題・自習等の学習活動を自主的に行える環境を整え、必要な援助を行うこと。

引用:厚生労働省「放課後児童クラブガイドライン」

つまり公立学童の役割は「宿題ができる環境をつくること」であり、「宿題を教えること」ではありません。

指導員が算数の問題を解説したり、作文を添削したりすることは、本来の業務の範囲外です。

では実際に公立学童では何をしてくれるのか

施設によって異なりますが、公立学童の宿題対応として一般的なのは以下の内容です。

  • 宿題をする時間(「宿題タイム」)を設けている
  • 子どもが宿題をしているかどうかを見守る
  • 宿題が終わったかどうかを確認する
  • 簡単な問題の場合、口頭でヒントを出す指導員もいる(施設・指導員次第)

運営の現場で実感してきたのは、宿題サポートの質は指導員個人のスキルと熱量に大きく左右されるという点です。

熱心な指導員がいる施設では実質的に教えてくれるケースもありますが、それは制度として保証されているものではなく、その指導員が異動・退職すれば変わります。

「宿題タイム」が設けられていても、指導員1人が20〜30人を担当している施設では、個別対応はほぼ不可能です。指導員の配置人数と在籍人数の比率を確認することが重要です。

民間学童の宿題サポート、何が違うのか

民間学童は施設ごとにサービスが大きく異なりますが、宿題サポートについては公立より手厚い施設が多いです。

ただし「民間なら安心」とは言えません。「宿題を見てくれる」の中身を入会前に必ず確認する必要があります。

民間学童の宿題サポート、3つのレベル

民間学童の宿題対応は、大きく3つのレベルに分かれます。

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レベル内容特徴
レベル1
見守り型
宿題をする時間と場所を確保。終わったかどうかを確認する程度公立学童と実質的に同じ。月額が安い民間に多い
レベル2
サポート型
わからない問題にスタッフが付き添い、ヒントを出したり解説したりする多くの民間学童がここを目指している。スタッフの質次第
レベル3
指導型
個別指導塾に近い形で、宿題だけでなく自主学習・弱点補強まで対応学習塾と学童が一体化した施設。月額が高め

保護者が「民間学童に入れれば宿題が終わってくる」と期待しているのは「レベル2〜3」の施設ですが、実際にはレベル1に近い対応しかしていない施設も少なくありません。

「宿題サポートあり」と書かれていても、実態はレベル1という施設が存在します

見学時に具体的な運用を確認しないと、入会後に「思っていたのと違う」という状態になります。

宿題が終わらなかった場合の対応も確認する

宿題サポートを確認するとき、「宿題が全部終わらなかった場合どうなりますか?」という質問を必ずしてください。

この質問に対する答え方で、施設の学習サポートへの本気度がわかります。

「翌日に持ち越しになります」や「ご家庭で対応してくだい」「そこまでは責任持ちません」という答えなら、宿題が終わることを保証していない施設です。

「終わるまで時間を確保します」「終わらなかった分の内容や様子を保護者に伝えます」という答えなら、宿題管理に責任を持っている施設です。

運営者として見学対応をしてきた経験から言うと、この質問への答えに一番その施設の本質が出ます。

ちなみに、一言で「宿題」といっても、中身は様々です。

音読・ドリル・プリント・計算カード・タブレット学習・タイピングなど、どこまでをサポートしてくれるか把握しておきましょう。

「宿題を見てくれる」の定義が施設によってこれだけ違う

保護者から「宿題はちゃんと見てもらえますか?」と聞かれたとき、どの施設も「はい、見ています」と答えます。

しかしその「見ている」の中身は、施設によって以下のように異なります。

スクロールできます
「宿題を見る」の実態どんな施設か
「宿題をしているかどうか見守る」公立学童・レベル1の民間学童
「宿題が終わったか確認する」公立学童・レベル1の民間学童
「わからない問題にヒントを出す」レベル2の民間学童
「わからない問題を解説して教える」レベル2〜3の民間学童
「宿題が終わったら自主学習プリントに取り組む」レベル3の民間学童・学習塾併設型
「宿題の丸つけ・直しまで対応する」レベル3の民間学童

「宿題を見てくれますか?」という質問だけでは、上記のどのレベルかが判断できません。

「わからない問題があったとき、スタッフはどこまで関与してくれますか?」「スタッフ1人が同時に何人の子どもを担当していますか?」という形で具体的に確認することが重要です。

帰宅後に宿題が残る問題、どう解決するか

「学童で宿題が終わらずに帰ってくる」という相談は、公立・民間を問わず多く受けます。

学童での宿題対応に限界がある場合、以下の方法で対応することをすすめます。

帰宅後の宿題ルーティンをあらかじめ決めておく

「帰ったらまず宿題」というルールを入学前から習慣化しておくことが最も効果的です。

帰宅後すぐ・夕食前・入浴前など、どのタイミングで宿題をするかを家庭内でルール化しておくと、子どもが自分で動けるようになります。

学童で途中まで終わっていれば、帰宅後の所要時間が短くなり、負担が大幅に減ります。

通信教育・学習アプリで自主学習を補う

宿題が終わった後の学習習慣づくりや、学校の授業の復習として、通信教育や学習アプリを組み合わせる家庭が増えています。

子どもが一人で取り組めるデジタル教材は、帰宅後の親の関与が少なくても学習を継続できる点が共働き家庭に向いています。

週1〜2回の個別指導塾を組み合わせる

学童での宿題サポートに限界を感じている場合、週1〜2回の個別指導塾と組み合わせる形が有効です。

毎日通う必要はなく、「学校の授業でわからない単元が出てきたときに使う」という補完的な活用でも十分効果が出ます。

費用は月1〜2万円台から始められる個別指導塾も多いです。

学童の見学で宿題サポートの実態を確認する、7つの質問

学童を見学するとき、宿題サポートの実態を正確に把握するために必ず確認したい質問を7つ挙げます。

これらを見学前にメモして持参すると、施設間の比較がしやすくなります。

①宿題の時間はいつ設けていますか?

宿題タイムが設定されているかどうかを確認します。

「自由にやってください」という施設より「○時〜○時は宿題の時間」と決まっている施設の方が、宿題が習慣化しやすいです。

一般的に小学校の授業時間は、40~50分。それに準じた学習時間を確保している学童が望ましいです。

また、6時間授業などが増えると、15時半~16時に下校することもまま増えます。

宿題タイムの設定時間によっては、まったく学習できないこともありえますので、必ず確認しましょう。

②わからない問題があったとき、スタッフはどこまで関与しますか?

最も重要な質問です。

「見守ります」「ヒントを出します」「解説して教えます」のどのレベルかを具体的に確認してください。

③スタッフ1人が同時に何人の子どもを担当していますか?

スタッフ1人に対して子どもが10人以上いる状態では、個別の宿題対応は物理的に難しくなります。

宿題タイム中のスタッフ配置人数と在籍人数を確認することで、実際の対応可能範囲がわかります。

理想はスタッフ1人につき子ども4~10名を担当している程度です。

④宿題が全部終わらなかった場合はどうなりますか?

翌日持ち越しになるのか、残った分を保護者に連絡してくれるのか、時間を延長して対応してくれるのかを確認します。

なぜそうなったのか、理由や様子まで教えてくれるところはかなり手厚いといえます。

⑤宿題の確認(丸つけ)はスタッフがしてくれますか?

宿題を「させるだけ」か「丸つけまでするか」で、子どもの理解の定着が大きく変わります。

丸つけをしてくれる施設は、学習サポートへの意識が高いことが多いです。

⑥宿題が終わった後は何をしていますか?

「自由遊び」だけの施設と、「自主学習プリントや読書の時間を設けている」施設では、学習習慣の育ちが変わります。

学習サポートを重視するなら、宿題後の過ごし方も確認ポイントです。

自主学習プリントを用意していなくても、「教材を自宅から持参すれば指導する」という施設もありますので、相談してみましょう。

⑦実際に宿題をしている時間帯に見学させてもらえますか?

宿題タイムの実態を確認するなら、その時間帯に見学することが一番の情報です。

スタッフが子どもとどう関わっているか、何人の子どもが実際に宿題に取り組んでいるかを自分の目で見てください。

見学時間を「子どもがいない時間帯」に設定してくる施設は要注意です。

よくある質問

公立学童で宿題が終わらない場合、どうすればいいですか?

帰宅後の宿題ルーティンを家庭内で決めることが最初のステップです。「帰ったらすぐ宿題→夕食」という流れを低学年のうちから習慣化しておくと、学童での宿題が途中でも帰宅後にスムーズに続きができます。それでも毎日宿題が残る状態が続くなら、週1〜2回の個別指導塾との組み合わせや、民間学童への切り替えを検討する価値があります。

民間学童は必ず宿題を終わらせてくれますか?

施設によって大きく異なります。「宿題サポートあり」と表記していても、実態は「見守り程度」の施設もあります。入会前に「宿題が終わらなかった場合どうなりますか?」「スタッフ1人が何人を担当していますか?」という具体的な質問で確認してください。また、実際に宿題タイムの時間帯に見学することが最も確実な確認方法です。

学童で宿題ができる時間はどのくらいありますか?

施設によって異なりますが、一般的に宿題タイムは30分〜1時間程度設けている施設が多いです。学年が上がるにつれて宿題の量が増えるため、低学年のうちは30分で十分でも、高学年では足りなくなるケースがあります。入会前に「学年が上がったときの宿題対応はどうなりますか?」と確認しておくことをすすめます。

宿題サポートが充実している民間学童を選ぶポイントは?

3つのポイントを確認してください。①スタッフの配置人数(子ども10人に対してスタッフ1人以上が目安)、②宿題の丸つけまでしてくれるか、③宿題タイムの時間帯に見学できるかどうかです。これらに加えて「宿題が終わらなかった場合の対応」を具体的に聞くと、施設の本気度がわかります。

学童と個別指導塾を組み合わせることはできますか?

可能です。「学童で宿題を終わらせ、週1〜2回は個別指導塾で苦手科目を補強する」という組み合わせを選ぶ家庭は増えています。ただし、学童の閉所時間と塾の開始時間のバランスや、子どもの体力面への影響を考慮することが必要です。高学年になってから塾を始めるケースが多いですが、小3〜4年生から週1回程度始める家庭も珍しくありません。

まとめ

学童の「宿題を見てくれる」は、施設によって見守り・ヒント出し・個別解説・丸つけまでと、内容がまったく異なります。

「宿題サポートあり」という表記だけを信じて入会すると、実態とのギャップが生まれます。

公立学童の宿題対応は国のガイドラインにより「環境整備」が基本であり、個別指導は保証されていません。

民間学童は施設ごとに大きく異なり、3つのレベル(見守り型・サポート型・指導型)があります。

見学時に「わからない問題のとき何をしてくれるか」「スタッフ1人が何人を担当しているか」「宿題が終わらなかったらどうなるか」を具体的に確認することが、入会後の後悔を防ぐ最善策です。

できれば宿題タイムの時間帯に見学することをすすめます。

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